強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

12月8日

The devil is in the details.

徐々に寒くなると厚着をするようになるが、いつもまずはセーターを着たりコートを羽織ったり、次はマフラーを巻いたりで体の中心ばかり贔屓されている。
でも本当に弱いのは実は体の末端部分なのに、弱者はいつも声をあげられずじっと耐えていて、やられる時はいつも先にここからやられていく。

足の指なんてもっとも弱い部分の一つだと思う。
よく見ると作りもどこかいい加減で、いろいろ体を作り上げていく中で最後に余った粘土で適当にコロコロ丸めて作ったような形をしている。正直動きも少しぎこちない。
そして体全体を支えるという重要な役割に比べて強度が全然ない。
体の中心よりの部分を家具にぶつけても、そこまで痛くはないけれど、足の指は少しぶつけただけで、あぁもう地球なんて終わってもいいやと思えるくらい腹が立つ痛さだ。

暑さ寒さでいえば自分はどちらかといえば強い方だと思っている。
昔から暖房や冷房もあまり使うことはなかったし、風邪も引くことはほぼなかった。
今もまだ暖房は使っていないし夜寝る時は裸で寝ている。
当然風邪も引いていない。
でもなぜか昔から足の指だけは圧倒的に弱くて、冬は霜焼けになるのが常だった。
そして当然、霜焼けになった足の指を家具の角にぶつけるとめちゃくちゃ痛かった。
霜焼けは赤くなるだけならまだしも、酷くなると色気を出そうとしすぎてペディキュアを派手に塗り散らかした指のような、それぐらい派手派手しい紫色になったりもした。

それでも今までは雪が降った道を歩き、それで靴が濡れたりして徐々に霜焼けになっていくような感じだった。
それが今年はこんな出だしの、雪が降るどころかあまりまだ寒くはないと思っている時期にすでにちょっと赤くなっていて、触ると痒みというか痛みというか、そういう普通の状態ではないようになってきている。
今思えば11月の終わり頃からなんとなく足の指に違和感が出てきていた。
霜焼けになるのが今年は早すぎる。
これからどんどん寒くなるのにこの華奢な足の指は耐えられるのだろうか。

BBC
Sri Lanka's children go hungry as food prices soar
(
食料価格が高騰し、スリランカの子どもたちは飢えている)

いいことやオイシイ部分は先にいい位置につけている中心のモノがしっかりと握りしめ、悪いことやしわ寄せはいつも末端に降りかかる。
昔から変わらないカタチとはいえ本当に酷い話だ。
今年は夏からずっと湯船に浸かっておらずシャワーで済ましていたけど、今夜は久しぶりに湯船で足の指をゆっくりさすって労ってあげようと思う。