強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

11月23日

扉の木枠は壁に対して指の関節一つ分だけ引っ掛けられるよう出っ張っていて、隙を見つけてはそこに指を引っ掛けてぶら下がっている。
始めたころは指の力が足りずにすぐに落ちてしまっていたけれど、最近は懸垂7,8回ほどできるようになった。
10回ももうすぐだな、と思っていた。
しかし何かを得るということは何かを失うということとほぼ同義で、今まで何もなかったはずの指の動きに違和感が出ていた。
右手だけなのだが、指を伸ばして閉じる、この動きが少しカクカクするようになっていて、機械仕掛けのような動きなのだ。
痛みはない。
体がぶら下がるということに特化してきたのだろうか。
機械はそれしかしないから、すごい動きができる。
逆に言えばそれしかできない。
この手もそのうちぶら下がることしかできなくなってしまうのか。

今日はもうぶら下がるのはやめておいた。
正直ぶら下がるだけの機械にはなりたくない。
ネコの頭を撫でたいし、鼻だってほじりたい。
あきらめてパソコンの前でコンピューター相手にポチポチ麻雀をして過ごした。
しかし意識しているせいかマウスを持つカタチがしっくりこない。
指の中途半端な開きが少しカクついてむず痒い。
マウスを押すたびに文明開化の音がカチカチ聞こえる。
機械化はもうすぐそこまで迫ってきている。
全然集中できずボロ負けだ。
あげくの果てにコンピューター相手にフリテンリーチまでされた。
なんと!今やAIはフリテンリーチまでする時代なのだ。
そして、それをきっちりあがられた。
もうお手上げだ。

Los Angeles Times
6 people and assailant dead in Walmart shooting, Virginia police say

ウォルマートの乱射事件で6人と殺人犯が死亡、とバージニア州警察が発表)

もうお手上げなのか。