強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

8月30日

朝から少し曇り空だった。

気温はさして変わらない様子だったが日差しはそこまできつくない。
これはチャンスだと思い昼過ぎにバイクを洗うことにした。

バイクにスポンジや洗剤、風呂桶を入れた段ボール箱を積み10分ほど走ったところにあるガソリンスタンドへ向かった。
そこは洗車スペースを広く取っているガソリンスタンドで自動洗車機やコイン式のシャワー、自由に使える拭き上げスペースなどが整備されている大変重宝している場所だった。

今日もたくさんの人が各々の車を洗っていた。
一台のバイクがコイン式のシャワーを勢いよくバイクに当ていた。
やってるな、と横目に見ながら自分のバイクを拭き上げスペースに停めた。
シャワーも気持ちよさそうに見えたが今日は桶で水を掛けながらスポンジでじっくりと洗おうと思っていた。

さっそく水を風呂桶に汲みバイク全体にチョロチョロと掛けながら汚れや砂埃を軽く落とした。
よく見るとあちらこちらに細かい錆が出てきていた。
もっとマメに洗ってあげるべきだなぁと思いながらも結局いつも洗わずに放ったらかしにしてしまうのだった。
スポンジに洗剤を浸み込ませ全体を磨く。
基本的に細かいことを気にしない質でこれ一本で全部洗っていく。
全体が泡にまみれたら上から水を掛ける。
そして水を乾拭きで拭く。

次にスプレー556を使って錆の出たところや金属部分を軽く磨いた。
まぁこれではそう簡単に錆が取れることはなかった。
また研磨剤の入ったもので錆取りをしないといけないなぁ。

ゴシゴシやっていると近くで「兄貴ー、兄貴ー」という声が聞こえた。
ちらっと見るとカップクのいいよく焼けたタンクトップの男性が誰かを呼んでいた。
「おぉ」と歩きながらその男性に向かって歩いていく男がいてその男が「兄貴」であるらしかった。
顔は全然似ていなくてひょっとしたら似てない兄弟か親が再婚したとかワケありの兄弟の可能性もあったが、「兄貴」のイントネーションがドラマとかで聞いたことのある兄弟分的な「兄貴」の言い方に聞こえた。
兄貴は弟のことを「弟」とは呼ばずおい、と呼んでいたのでどういう関係かはわからなかった。
弟はよく笑うヤツで兄貴の車を楽しそうに洗っていた。
兄貴が弟に「お前、自分の車は洗わねーの?」と尋ねると「俺はもう今週2回くらい洗ったんで」と笑っていた。
弟はマメなタイプらしく毎日か2日に一度くらい車を洗っているようだった。

The Japan Times
Expert team reports on decades of sexual abuse by Johnny Kitagawa
専門家チームがジャニー喜多川による数十年の性的虐待を報告

バイクのチェーンを洗い油を差してタイヤに空気を入れ終わったところで今日の作業を終わることにした。
道具を片付けヘルメットを被りエンジンを掛けた。

兄弟たちも洗車は終わったようで弟が暑かったのかタンクトップを胸のあたりまで捲り上げていた。
相変わらず笑っていてよく焼けた太鼓腹が剥き出しになって揺れていた。

それなりに奇麗になったバイクで走るのはやっぱり気分がよかった。
アパートに戻り先日最後だと思っていたアイス珈琲を作ってゴクゴクと飲んだ。

いったいいつまで夏なのかはわからないけれど、まだ当分アイス珈琲は美味しく飲めそうだった。