強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

6月15日

雨が上がったあとの西日はとてもまぶしい。

日中はずっとどんよりしていて時より小雨も降っていたけれど、夕方には太陽が出てきていた。
そんな太陽がまぶしくて目をしかめて歩いた。
日中降っていた雨の水分が空気中を漂って光を反射させているのだろうか、景色がキラキラしているように感じられた。
もしかしたら自分でも知らない心の奥にある開拓魂みたいな野心が、西に向かって歩くことにより揺さぶられているのかもしれない。
Go west
帰り道を意気揚々と歩いていたら、先に太陽の光を浴びてキラリと光っているものが目に入った。
昨日のロング缶だった。
クリアアサヒのロング缶が太陽の光を浴びて路上にたたずんでいた。
昨日よりは気持ち端のほうに寄っていた。
まだある、と声を出し思わず手に取った。
あれ、缶の蓋は相変わらず開けられてはいないように見えるのだが、重さが思ったよりも軽かった。
軽く振ってみると、パシャパシャという感触があったが、結構空間が感じられ、重さもおそらく三分の一も入っているかどうかという感じだった。
どこかに穴でも開いているのだろうか。
いろいろ思案してみたが、これひょっとして置き忘れたのではなく置かれているのではないだろうか。
置いたというより供えられているとか。
ここで誰かが酒に酔って、フラフラと歩いているところに何かしらの事が起こったとか。
その人は大の酒好きで、とりわけクリアアサヒを愛飲していたとか。

思わずロング缶を路上に置き直した。
ともかく中身もあまりないことだし、素直にその場に置いておくことにした。
軽く頭を下げてスッとその場を離れた。

Us Weekly
21 Flattering Swimsuits for When You're Not Feeling 'Swimsuit-Ready'
「水着の準備ができてない」そんな時にうれしい21の水着

 

アパートに着き部屋に入るとムワッとしていた。
生きているものが放つ匂いだ。

手を洗い昨日買ったピカソのベーコンを使っていつものポテトサラダを作る。
大きめの男爵いもを二つ洗い皮を剥いて輪切りにして鍋で茹でる。
その間にマヨネーズを作るために卵一個を黄身と白身に分け、黄身に油100mlを小さじ一杯づつ加えながらよく混ぜる。途中お酢を加えて根気よく混ぜる。
そこに塩も少しだけ加えて味を調えて出来上がり。
すこしくらい緩めでも気にしない。
その頃にはじゃがいもが茹で上がっているので、お湯を切り軽く塩を振って麺棒で潰す。
冷ましている間にベーコンを角切りにしてフライパンで焼く。
焦げ目が付くくらいこんがりと焼く。
焼いている間にじゃがいもとマヨネーズ、そして辛子を和える。
ブラックペッパーも粗目に挽いて軽く混ぜる。
よく焼けたベーコンをフライパンから上げて、そのフライパンに薄切りにした玉ねぎを入れ少し塩を振ってベーコンの油で焼く。
これもしっかり色付くまでよく焼く。
よく焼けたらじゃがいもにベーコンとたまねぎをさっくり混ぜて出来上がりだ。

食べる直前にも軽くブラックペッパーを振って食べた。
胡椒の風味がよく、胡椒の刺激とピリッとした辛子、ベーコンとたまねぎのビターな味が伴ってお酒によく合う味だ。
ウイスキーソーダをゴクゴクと呷る。

人生なんてどうなるかわからない。
とにかく死ぬまで生きるしかなかった。