強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

6月4日

朝起きて天気と気分が良かったので洗濯をした。
バジルに水をやり洗濯物を干した後、床をウエットシートで掃除し、さらにお風呂を磨く。
昼にしめじのトマトソーススパゲティを食べ、一息ついた後トイレ掃除もヌルっと済ませた。
たまにはこうやって出来るということを体に教えないと、根が自堕落なのですぐダラケテしまう。
このままの勢いで梅酒も漬けてしまおう、なんなら生姜もらっきょうもやっつけてしまおうと勢いよく部屋を出た。

梅は今が最盛期なのかいろんな大きさと種類のものがあった。
今回はブランデーの方を仕込もうとお酒を見た。
おぉ、そうか2Lくらい買おうとすると結構お金が必要だった。
最近安いパックの日本酒ばかり飲んでいたので洋酒は意外とするということを忘れていた。
さらに梅と氷砂糖となると4千円近く必要だったが、今日はポケットに3千円しか入っていなかった。
やる気がある時にはお金がない、そういうものだ。

せっかくの気持ちはすっかり萎えてしまっていた。
今日はおとなしく引き下がり次のタイミングを窺うことにして、氷砂糖だけ買うことにした。
こういうのは気持ちが大事なのだ。

夕飯の材料でも買おうとお肉屋を覗くと、お値打ち手羽元100g60円と書かれていた。
そうだよな、こういう時は手で肉をむしゃぶりつくのがいいと思う。
今まで手羽元なんて買ったことなかったけれど、今日はいい機会だった。
どう頼むものかよくわからなかったので、とりあえず6本お願いします、と店員さんに本数を告げた。
「はい、どうぞ」と手渡された手羽元の入った袋はずっしりしていて、買いたてのデニムパンツくらいの重さがあった。
シールに580gと記されていて一本あたりが100gほどだった。

手羽元を料理したことがなかったので、今回は半分塩胡椒で、もう半分を醤油だれで焼くことにした。
昔から初めて買った肉、魚、キノコ類はとりあえず塩で焼いて食べることにしていた。
まず醤油と味醂と日本酒でタレを作り手羽元を三本漬け込んだ。
そして残りの手羽元に全体に塩を振り室温にならしておいた。

フライパンを温めてから手羽元を全部乗せた。
手羽元は厚みがあるので中弱火でコロコロと面を変えながら30分ほど焼く。
途中残ったタレを掛けると、ジュジュジュジュジュと何とも言えないしずる音と脂混じりの煙、焼けた醤油のいい匂いが部屋に立ち込めた。

The Wall Street Journal
Ukraine's Zelensky : We are ready for counteroffensive
ウクライナのゼレンスキー:我々は反撃の準備はできている

待っている間に氷を割りグラスに梅酒と炭酸水を注いで唇を湿らせ空腹を軽く満たした。
手羽元の焼ける圧倒的な匂いはそれだけでアテになる。
周りがいい感じに焼けたのでまず塩胡椒の方に齧りついた。
ガツガツと肉を齧り、骨の周りの肉には歯を立ててむしゃぶりついた。
肉はとても柔らかくて、脂が滴っていた。
ひょっとしたらまだ焼きが甘いのかはわからないけれど、そんなことよりも旨さのが勝っていて次々と手羽元に食いついた。

あぁ、そうか、こういうことか。
手で肉を食べるという原始的な行為がこれほどだとは。
そしてその肉を梅酒で流す喜び。
タレ焼の方はまた香りがよくて、その香りがさらに食欲を駆り立てあっという間にしゃぶりつくしてしまった。

食べ終わった後にギトギトの手で残り少なくなった梅酒をもう一杯注ぐと、梅酒を早く漬けなければと改めて思い直した。