強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

7月29日

朝起きたら今日も天気が良く、汗びっしょりだったからマットを洗濯した。

このマットは冷たく感じられるマットで数年前から夏になると布団の上に敷いて使っていた。
でもこれが冷たく感じられたのは最初のうちだけで、一度洗濯をしたらあまり冷たくなくなって、何度も洗濯しているうちに今ではもう全く冷たくなかった。
それでも敷いている理由は夏は寝ている間に汗を掻くのでそれを吸収してくれるので敷いていた。

今日は例のまぐろの解体があり午前か午後かどちらに行こうか考えたのだが、土曜日は晴れていると走らなければいけないから、走った後の午後に見に行くことにした。

走りに行く前にトマトとにんにくを切って冷たいスパゲティーを作るための仕込みをした。
走り終わった後の冷製スパゲティーはめちゃくちゃおいしい。
これを食べるために走ったり、まぐろの解体ショーに行ったりするようなものだった。

仕込みを終えるとちょうど12時を回ったとこだったのですぐに走りに行った。

外は相変わらずいい天気だ。
日差しはとても強くて気温も高いけれど、7月だから風が吹くとけっこう気持ちがいい。
お昼時だから全然走っている人もおらずリラックスして走ることができた。
やっぱり誰か他に走っている人がいると、少し意識してしまうところがあった。
遅いくせに負けまいとする自尊心みたいなものが出てしまうのだ。

今日は誰も走っていないなぁと思いながら土手沿いを走っていると前の方に人が見えた。
見えたのはこちらに向かって散歩してくる爺さんだった。
爺さんは土手のこちらから見て左側を歩いていた。
こちらも左側を走っていて、向こうが避けるかな、それともこちらが右に行ったほうがいいのかと思いながら走っていると、そのちょっと後ろから黄色いシャツを着た速そうな男が走ってきた。
男は爺さんを避けるためなのか右端を走っている。
土手は車は通れない狭い道で、今まで全然すれ違う人なんていなかったのに、よりによってちょうど三人が同じタイミングで重なり合った。
二人にどんどん迫っていくが爺さんは後ろから人が近づいてきているのに気づいてないらしく、かといって後ろの男も爺さんの真後ろに行くわけでもなく右端をがっちりキープしていた。
こちらは二人の間合いを見ながら間を目指していたが、爺さんはもっと端に寄れよみたいな目線を送ってきていた。
どんどん距離が迫りそれぞれの人生を歩んできた見ず知らずの人間が、別々の目的で各々のスピードで移動しているにもかかわらず、ここしかないというタイミングでまるでジ・アルフィーの結成みたいにビタッと三人が横一列に並んだ。

The Wall Street Journal
Buying a car has gotten harder
車を買うことは難しくなった

ランニングを終え部屋に戻り冷たい水のシャワーを浴び冷たいスパゲティーを食べたあと、少し休んでからまぐろの解体ショーを見に出かけた。

開始時刻にはしっかりと間に合い最初から見ることができた。
しかしどうやら午前の部では丸々一尾のまぐろをカマを落としたり解体していたらしいのだが、午後からの部は午前中に捌いたものの一部を捌くようで、すでに切り落とされたまぐろの頭と大きなブロックみたいな状態のまぐろがまな板の上に乗せられていた。
まぁ一日の内に奇跡的な出会いなんて何度もあるはずがなく、一通り解体を見て試食もいただいたけれど、結局まぐろのアラは手に入らずおずおずと帰宅した。
結構楽しみにしていただけに残念だった。

本当のこと言うとジ・アルフィーなんて全然好きじゃないし曲も知らなくて、それに比べたらまぐろのがよっぽど好きだった。