強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

12月29日

Is that a black bean?

朝起きて珈琲を淹れる為にヤカンに水を入れてコンロに掛けると、そのまま黒豆を炊く準備をした。炊く準備といっても昨夜のうちに黒豆をさっと洗って水に浸しておいたので、そこに黒豆と同じだけの砂糖を入れるだけだった。
記憶の隅に鉄釘を入れると聞いた覚えがあるけれど、手元に鉄釘なんてないから今日は入れずにそのまま炊くことにした。

ヤカンの水が沸いたら黒豆の入った鍋と取り換えて、鍋を乗せたコンロの火を強めの中火にし沸騰させた。沸騰した黒豆からは白い泡のようなアクがポコポコ沸いてくるのでそれをスプーンですくい取り、そのあと落し蓋代わりのキッチンペーパーを乗せ、さらに鍋の上に蓋を乗せた。蓋と鍋の間にお箸を一本挟んでおき吹きこぼれないように隙間を開けておいた。
あとはそれをストーブの上に乗せてじっくり炊くだけだ。

珈琲を淹れてゆっくりと飲んだ後、しばらくはストーブに当たり部屋が暖まってきた頃に部屋の掃除をすることにした。
今日は床掃除だけじゃなく、普段することのない窓も拭く。
気密性が高いのか窓はなかなか開かず、力を入れてやっと窓を開けると風が一気に吹き込んできて、晴れている青空とは裏腹にとても冷たかった。
窓は結露による水滴がガラス中に付いていて、窓枠には埃交じりの黒いカビも発生していた。靴に付いていたカビとは色が全然違っていて、あまり可愛げはなく、拭き取ってもなかなかキレイにはならなくてある程度で諦めた。

一つの作業が終わるごとに味見のため黒豆を一粒齧った。
最初は歯応えのあった黒豆も徐々に柔らかくなって甘みも中に浸透し始めていた。

黒豆を食べて昼ご飯代わりにした。
昼からもニュースを見たり、本を読んだり、掃除をしたりしながら黒豆を摘まんだ。
そんな風にしているうちに黒豆はどんどん勝手に仕上がっていった。
5時間ほど炊くとだいぶ柔らかくなったので小さじ一杯分の醬油を加えストーブから鍋を下ろした。
出来上がった黒豆はお正月4回分くらいの量があった。

黒豆も炊き上がり、ずっとストーブのついた部屋にいて頭も体もゆるゆるだったので気分転換に外に散歩に出かけた。

The Wall Street Journal
U.S. to require travelers from China to submit negative Covid test
(米国は中国からの旅行客にCOVID検査陰性の提出を求める)

歩いている途中に道の端に誰かのうんこが落ちていた。
うんこはいつからそこにあったのかわからないけれど、ずっと冬の寒風に晒されていたようでだいぶ乾燥していた。
一日中黒豆を見ていたせいかあまりうんこを黒いと思わなくて、むしろ、白いなぁと思わず呟いてしまった。