強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

7月11日

ついに念願の包丁を手に入れた。

それはいわゆる衝動買いのようなものだった。
元々使っている包丁はキャンプ用に買った少し小さめの安い包丁だったので、いつかはいい包丁が欲しいなと思っていたというのもあった。
それが普段包丁や調理道具を売っているところでもない場所で、期間限定の催し物をしていてそこで包丁が売られていた。
その包丁がとてもカッコよくて一目で買おうと思ってしまった。
皿やお玉、フォークやナイフさえ持っていないくせにいい包丁を買うとは生意気だと自分でも思うけれど、いい包丁はずっと憧れでもあったのだ。
包丁はシュッとした精悍な見た目ではなく、鋼で作られた武骨なヤツだった。
店員さんに包丁が欲しいことを伝えると、簡単な説明を受け、手の大きさや普段どんな料理を作るかなどの質問があった。
さらに今日注文してもすぐには包丁は無く、また入荷したら連絡するので取りに来てくれ、そしてそれは数か月待ってもらうことになる、と言われた。
それを了承してお金を払って帰ってきた。

それが3月のあたま頃のことで、今日ようやく送られてきたのだ。

The New York Times
In reversal, Turkey approves Sweden's NATO entry on eve of critical summit
一転して、トルコは重要なサミット前夜にスウェーデンNATO加盟を承認

少し前にも、そろそろ入荷されないかなぁと心待ちにしていたところだったが、昨日帰宅したらポストに不在連絡票が突っ込まれていた。
宅配ボックスもあるのに使えなかったのだろうかと思いながら、今日商品を受け取った。
それはとても大きな段ボールで、あぁ、これは宅配ボックスに入らないなと思った。
昨日せっかく来てもらったのにすみませんと言ってサインをした。
段ボールを開けるとそこにはたくさんの緩衝材の紙の中から、一般的な包丁の入っていそうな薄くて小さな宅配ボックスにも入りそうなくらいの箱と封筒が出てきた。
封筒の中には手書きの手紙が入っていて、そこには購入への感謝を示す文章と電話が繋がらず勝手に包丁を送り付けて申し訳ないという謝罪文、さらにこの包丁が料理のよき相棒となるよう願っているということが書かれていた。
手紙を封筒に戻し一緒に入っていた注文書を何気なく見ると、そこには自宅の住所や名前、そして間違った電話番号が書かれた下手糞な自分の字があった。
お店の電話番号も書いてあったのでそこに電話をかけ、今日ちゃんと受け取ったことと電話番号を間違って書いていたことを伝えた。

そうなのだ、大体において世の中の人たちはちゃんとしていて、間違っているのはいつも自分の方だった。