強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

12月11日

いつもなら朝からカコーンとグランドゴルフのボールを打つ音が聞こえてくるはずだが、今日は聞こえてこなかった。
いつも公園で一人黙々とグランドゴルフを練習するじいさんがいるのだ。
代わりにたくさんの若い人らしき声がたくさん聞こえてきた。
今日はなにか違う集団が公園を使っているのか、と適当に考えて珈琲を淹れ掃除をして朝を過ごしていた。
そしてふと何気なく外を見た。
すると、いつも全然自転車など止まっていない、あったとしても多い時で5,6台くらいしか止められていない公園に、今日は10台以上もの自転車が集まっているのに気が付いた。
多いな、と呟いて見てみると、たくさんの人が集まってサッカーをしているらしく、右に集まっていた集団の中からボールがポーンと蹴りだされると、それに合わせて集団が勢いよく左に移るのが目に入った。

もちろん公園にいるみんながみんなサッカーをしているわけではなく、いつもいるじいさんも公園にはちゃんといて、一人で黙々とど真ん中でグランドゴルフの練習をしていた。
そして、それを取り囲むようなカタチで多くの人がサッカーをしていたのだ。
しかしこの光景は近所の公園でだけ見られたのではなく、今日通りがかったいくつかの公園でも同じように、どこかの誰かが大なり小なりボールを蹴っていたのだった。
おそらく日本中の公園でも同じような光景が見られたのではないかと思う。
このままいけば数年後、日本のサッカーは相当レベルアップされているのではないかと予感された。
それは、公園でたくさんの人がサッカーをしていたからだけではない。
サッカーが一握りの人にだけ影響を与えているのではなく、道行く一般の人たちにも与えているらしく、それが実際に表れていたからだ。

交差点で信号を見つめる人の目付きが、フリーキックを狙っているそれと同じだったり、以前なら前から来る人と道をどうすれ違うかで迷っていたはずなのに、今日は向かいから来る人がまず右足をポンっと出したので、こちらが、おっと構えるとその動きを見て素早く左に回避されたり。
駐車場を誘導するガードマンの笛を吹く姿勢がワールドカップの審判のそれだったりもした。

日本のサッカーのレベルが全体的に底上げされていると思った。
決定的だったのは自動ドアに差し掛かった時、一瞬ドアが開くのを待つために歩くスピードをゆるめたのだが、その一瞬を突いて前から歩いてきた人がスピードを緩めず、ドアの開くタイミングに合わせてこちらよりも早くど真ん中を正面突破していったのだ。

ESPN
Which of Asia's FIFA World Cup contenders are best placed to go far in 2026?
(アジアのFIFAワールドカップの出場国のどのチームが2026年に成功して最も良い位置にいるのだ?)

日本はさんざんフォワードが弱いだとかストライカー不足だと言われてきたが、ようやくその状況が打破されるんじゃないかと思わされた。
これはひょっとしたらひょっとするんじゃないかと期待せざるを得なかった。

ちなみに自分は当然サッカー部だった経験はなかった。