強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

6月21日

晩御飯の買い出しにスーパーに寄った。

お腹が空いていたので何か肉とかがいいかもなぁと考えていた。
肉といっても豚か鶏肉なのだが、どちらもおいしくて今日のお腹の具合にはぴったりだ。
さっそく肉のコーナーを見てみると、また今日もベーコンが安くなっていた。
基本的に100g150円ほどで、それでも安いと思うけれど、それが頻繁に100円になっている。
どうしようかと悩み、他の精肉や魚も見てから決めようと他の売り場も見て歩く。

何がいいか品定めをしていると、近くでカランと物が落ちる音がした。
その方向をパッと見ると数人の人がいて、そのうちの一人のおばさんが足元を見ていた。
しかし拾う様子もなくそのまま行ってしまった。
近くにいたおばさんとちいさい孫娘らしき二人は気づいてもいない様子で、その場を離れていった。
後から歩いてきた人が知らずに踏んずけてしまったようでチラッと物を見たけれど、その人もまた通り過ぎて行った。
みんなが拾おうとしないそんな物って何なのだろうか。
良い物なら貰ってしまおうか。
そんなことを考えながら、そこまで素知らぬ顔で歩いていきササッと拾い上げた。
拾った物を見てみるとユニフォームの形をしたどこかのサッカーチームのバッチだった。
背番号があり30番と書かれている。
知らないサッカーチームの30番だ。
バッチはクリップで挟むようになっていて何かの拍子に取れてしまったのかもしれない。
30番か。
欲しくはなかったけれどもう一回置くのもアレだった。
あの状況からいっておばさんと孫娘の二人組のものだろう。
周りを見ると二人は先の通路を曲がって歩いていってしまっていた。
しばらく考えたあと仕方なく二人の後を追い、さっき落としましたよ、と声をかけた。
おばさんは、え?という顔をしたが、孫娘が「サッカーのやつ」と言ったのを聞いて、怪訝な顔をしながらも差し出したバッチを受け取り「どこにあったの?」と聞いてきた。
少し時間差もあったので怪しんでいるみたいだった。
あわよくば持って帰ろうとしていたのがバレたのかもしれない。
いや、あのへんに落ちてましたよ、と今拾ったばかりみたいな顔をして曖昧に近くの床を指さした。
そして何か言われないうちにその場をそそくさと立ち去った。
その後も店内を歩いていると遠目にでも二人の姿を目にするものだから、適当に買い物をして早々に店を出た。
結局買ったのは納豆と豆腐と小麦粉で大豆製品を二つも買っていた。

The Wall Street Journal
Hunter Biden to plead guilty to tax charge
ハンター・バイデンは税の訴訟で罪を認める

帰り道をとぼとぼ歩きながら、変なことを考えたら相手もわかるものなんだなと考えていた。
あぁ、そっか。
そういえば目は口ほどに物を言うのか。