強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

7月9日

今日もせっせと部屋に籠って壺を作っていた。

もう20個くらい作っていて、最初の頃よりは早く作れるようになってきた。
最近はサイズも小さめのものを作るようになってきているということもある。
そして変に要領良くなってきてしまっていた。
壺もうまくまとめようと色気が出てしまってつまらないものになっていた。
最初の時のほうが素朴さもあって良かったような気がする。

たかだか二週間壺を作っただけでこの言い草だから、自分という人間は本当に傲慢だと思う。
やはりこういう時のために最初の壺も残しておけばいいのかもしれないが、場所の都合もあるし粘土も何度も使うし、第一壺を焼ける当てもないので作ってはすぐ壊しているから一つも残っていなかった。
写真でも撮って残しておけばいいのかもしれない。
自分の作ったものって何にしても自分に甘くその場ではよく見えてしまうもので、何日か後に見ると全然だ、なんてことがほとんどだ。
だから後から見返すことは大事なことでもあると思う。
でも今現在、写真を撮る術を何も持っていなかった。
なにか安いカメラでも手に入れようか。
カメラって妙にカッコよくて所有欲をそそるから危険だと思っていて、今まで避けてきていた。
そろそろ一つくらい持っていてもいいかもしれないなぁ。

The New York Times
Yellen says visit to China won't 'solve challenges overnight'
イエレンは中国の訪問で「課題を一夜で解決する」ことはできないと発言

壺を作っている間、外で激しい雨が降っている音がしていた。
吹き込んでくる風も急に冷たくなりヒヤッとした感触が心地よかった。
強い雨の音を聞きながら作業をすると妙に捗る気がする。
壺を作り終わる頃にはいつの間にか雨音も止んでいた。
どうやら夕立だったみたいだ。

外の様子を見ようと窓まで近寄ると床が水浸しになっていた。
床を拭く代わりに夕方のバジルの水やりの手間が省けた。