強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

8月2日

結局今日も雨に濡れた。

お前はバカか、昨日もじゃないか、なんにも学ばねえなと思われるかもしれない。
言ってしまえば確かにバカだ。
だけどバカにもバカなりの言い分というものがあって、雨は突然降ってくるのだ。
天気が変わりやすいのは秋の特権みたいな風潮があるが、夏もなかなかのモノでピーキー具合ならむしろ夏の方が上な気がする。

雨の降り方は100m走みたいなザッ降ってとスンと上がる雨もあれば、100㎞マラソンのように延々としつこく降り続く雨もある。
今日のは800m走みたいな雨で少し駆け引きも入り混じったややこしめな雨だったのだ。
最初はパラッパラッと降り始め空を見ると自分の上にだけどんよりとした雲が立ち込めていて、それ以外の周りは白い雲が少しあるだけで青空も見えていたのだ。
だからそんなに降らないだろうとのんびり歩いていた。
しばらく歩いているとパラパラパラっともう少し降ってきたのだがまだまだそんなに濡れるほどでもなく、車道を挟んだ向こう側の歩道で金髪で長髪の女性が走って自分の車に向かっているのを見て、金髪の人も走ることがあるのだなぁとぼんやり眺めていた。
数分はその程度の雨が降り続いていたが、少し強くなりそうな雰囲気を感じ取り周りを見渡したが入れそうな店はなく仕方なく近くの民家の前の車が止めてある屋根付きの駐車場で雨宿りをした。
だいぶ強い雨が降り出し、だけどこの時点ではうまい立ち回りでまだそこまで濡れずにいられた。
少しの合間雨宿りをさせてもらっていると、その家から魚を炊いている例の甘辛い良い匂いがしてきた。
おいしそうだなぁと思ったのだが、それと同時にどこかから、あいつ早くどこか行かないかなぁと見られているような気がしてソワソワしだした。
なんとか数分粘っていると雨脚も次第に弱くなりここだ、というタイミングでまた歩き出した。

西の方には晴れ間が見えこちらももうすぐで雨が上がるだろうという期待感で一杯だった。

The Wall Street Journal
Trump indicted over his efforts to reverse 2020 election
トランプは2020年の選挙を覆そうとした取り組みについて起訴された

勢いよく飛び出たのはいいが雨はまた徐々に強くなってきて、腕のあたりが少し濡れてきた。
途中途中で道沿いの玄関や雨が避けられそうなところで雨宿りをしながら歩き続けた。
どこに向かっているかといえば少し遠いところにある酒屋で、そこは各地の地酒が取り揃えられた酒飲みにはたまらない店だった。
たまたま気が向いてそこに向かっているところに雨が降ってきたのだった。
もう少しで到着という時にまた急に雨が強くなってきた。
あと数分だったがたまたま近くにコンビニがありそこに急遽駆け込んで10分ほど様子を見ているとなんとかまた雨が弱くなってきた。
まだ完全には上がってはいなかったけれど、もう近くまで来ていたので一気に酒屋に駆け込むことにした。
毎週土曜のランニングがこういうところで意味を成すのだ。
コンビニを思い切って飛び出し走り出すと息が上がる前に、さらには雨にずぶ濡れになる前に酒屋に到着することができた。
店に入ろうとすると扉が閉まっていて、そこには本日定休日という看板が出ていた。

それを見て踵を返すと振り返ることもなく来た道を雨の中ゆっくりと歩き出した。