強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

8月15日

強い風と壁に打ち付ける雨音で目が覚めた。

台風の影響を受けて天候が荒れているようだ。
風向きが違うせいか開け放たれた窓から雨が吹き込んでくる様子はなかった。
気温はいつもよりだいぶ低いみたいで寝汗も全然かいていない。
すっかり夏の雰囲気ではなかった。
秋を運んでくるのはいつも台風なのだ。

しばらく窓の外を眺めていたが、ふいにバイクのことが気になった。
バイクが倒れることはないだろうけど、バイクのカバーが風に煽られて飛んでいかないか少し不安になったのだ。
ちょっと面倒だったが短いロープを持って括るために外に出ることにした。
玄関を開けようとしたら風圧が強く手応えがあり、このまま開けたら中の物が吹き飛ぶなと思い部屋の扉を一旦閉じてから玄関戸を開いた。
外はやはり強い風が吹き荒れていたがまだまだこれから強くなる予感もあった。
バイクはバサバサと風に吹かれていたがおたつく様子もなくしっかりと立っていた。
カバーをぐるっとロープでバイクに巻き付けて部屋に戻った。

The New York Times
Georgia grand jury delivers indictment
ジョージアの大陪審が起訴状を提出

こういう日なので部屋でおとなしくゆっくりと過ごす。

そこで前から準備していたホールトマト三缶を使ってトマトソースを仕込むことにした。
まず玉ねぎを4玉みじん切りにして、フライパンに油とにんにくと一緒に入れてじっくりと炒める。
これでもかというくらい炒めると濃いウイスキーみたいな色になった。
それくらいになると甘味とコクが出てつまみ食いするとおいしい。
それをホールトマトと混ぜ合わせ月桂樹の葉を3枚入れ鍋でクツクツと煮込む。
前にプロは少ない玉ねぎでトマトソースを作ると書かれていたのを見たことがあるが、自分としては玉ねぎをしっかり効かすのが好きだった。

15分ほど煮込んで気が済んだので火を止めた。
スプーンで掬って一口舐めてみると、塩も何も入れていないけれどいい感じに仕上がっていた。

夕飯はここにバジルの葉を入れただけの具のないトマトソースのスパゲティーにした。

食べ終わる頃には外はすっかり静かになっていた。