強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

8月28日

夜中に原因不明の空腹に襲われた。

寝る準備をして布団に横になってもなかなか寝付けず、ノートパソコンで動画をダラダラ見ていた。
いつまでたっても眠気が来ないので寝るのを諦めた。
寝よう寝ようとしても寝付けないことはわかっている。
思い切って投げ出すことも時には大事なことだった。

そのまま起きていると今度は徐々にお腹の方に意識がいきだした。
あぁ、お腹が空いたなぁ、そう思っているとどんどんお腹が空いて仕方がなくなってきた。
晩御飯はしっかりご飯一合とおかずや味噌汁も食べたはずだった。
ぐっと我慢していたが、空腹で手が少し震えだしてきた。
かぼちゃの煮物もまだ冷蔵庫にはあったが、これはかぼちゃでは済まないなというのが感覚的に分かった。

これはもうホットケーキを解禁するしかない。
いてもたってもいられずホットケーキを作ることにした。
三か月振りくらいだろうか。

冷蔵庫を開けると運よく賞味期限が切れた卵が一つだけ残っていた。

The Japan Times
More tests show radiation levels of Fukushima seawater remain below limits
さらなるテストは福島県の海水の放射線レベルが上限値を下回っていると表す

震える手で卵を割り砂糖とよく混ぜる。
小麦粉、重曹を振るって混ぜ粘度を見ながら牛乳代わりの水を入れた。
そこに油とバニラビーンズを溶かしたウォッカを混ぜてフライパンで弱火でじっくり焼いた。
空腹時の弱火はとても頼りない。
焼けるのが待ちきれず、思わずホットケーキの端を切り口に放り込んだ。
あぁ、甘くておいしい。
一口食べると手の震えも収まりなんとか落ち着いた。
焼き上がったホットケーキをガツガツと食べた。
久しぶりなので焼き加減は不完全だったかもしれないけれど、結構おいしく食べてしまった。
時計を見ると夜中の1時半を超えていた。

使った食器をさっと洗い、そのまますぐ布団に入ると何も考えることもなくスンと寝てしまった。