強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

11月26日

キムチを作る講座を受けてきた。

天気が良さそうだったのでバイクで出かけた。
会場に着くと、テーブルに壺がいくつも置いてあり、その周りにたくさんの参加者がすでに集まっていた。その中に自分の壺も置いてあった。
自分の、というのは先月にこの壺を作る講座があり、それを受けた時に自分で作ったもので、今日焼きあがったものを初めて見たのだった。

壺は韓国ではオンギと呼ぶらしい。
周りに置いてある他のオンギはみんな器用に色んな細工が成されていて上手にできていた。それに比べると自分のは特に装飾も施していなくて、少し不格好に見えた。
でも一人だけ蓋を作ってあったので、その一点だけでみんなに羨ましがられた。
オンギには蓋を作るとそれなりに見えるし、人気者の海賊になりたかったら麦わら帽子を被ればいいということだ。

今日の講座自体はヤンニョムというキムチの元みたいなものが手作りですでに作られてあったので、それを、こちらも親切にすでに塩漬けにされた白菜や大根などに塗り付けるだけで出来上がるお手軽なものだった。
それでもみんな自分のオンギに自分のキムチを入れられて、とても楽しそうで会場はキムチのおいしそうな香りといい雰囲気に包まれていた。
今日の講座の参加者は女性ばかりで、男は自分以外には他のテーブルにもう一人いただけだった。みんな知らない人同士だったけれどお互いのオンギを褒めたりお喋りしながらキムチを作った。
こういうのを見ると女性は本当に人生を謳歌していて楽しむのが上手だと思う。

一通りキムチを作り終え、作り方などの話も聞き終わって講座は終わった。
オンギを抱え挨拶をして帰ろうとすると「あ、ちょっと待って」と女性が新聞紙を持ってきた。オンギと蓋の間に挟むと「これで大丈夫!」と手でオーケーマークを作った。
揺らしてもカタカタ謂わず、何より見た目がググッとキムチを漬けてます感が増した。
ありがとう、これで安心して持って帰れます、とお礼を言って会場を後にした。

事前に段ボールとロープを用意してきたので、それを使ってしっかりとバイクに括り付けた。
あとはこれを落とさないように慎重に帰るだけだ。

帰り道に軽トラの荷台に乗った外国人を見かけた。
彼はこちらと目が合うと「ハーイ」と手を挙げたので、ごきげんだね、と手を振り返しておいた。

People
Cher says she and boyfriend Alexander 'AE' Edwards 'love each other' and kiss 'like teenagers'
(私と"AE"は「お互い愛し合って」いるし「ティーンエイジャーのように」キスするわ、とシェールは話す)

家に戻るとオンギを箱から出して味噌を漬けている壺の横に並べて置いた。
今日から壺二つ持ちの生活が始まる。