強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

1月11日

We were running to tomorrow in the twilight.

昼が一番短い冬至を超えて、少しだけ日が暮れるのが遅くなってきた。
こうなるとどうも気持ちがざわっとする。夕方が明るいとまだ何かやらないといけない気分になるのが苦手だった。

帰りにホームセンターに寄った。
特に何か買わなければいけない物があるわけではないけれど、昔からホームセンターを見るのが好きなのだ。
今日もどんなものがあるのかなぁと見ていると、店員が長袖のTシャツを箱から出して並べていた。見ると吸湿発熱インナーと書かれていた。もう何年も前からこの手のインナーが発売されて毎冬話題になっているのは知っていたが、今まで買ったことはなかった。じっと見ていると「それとても暖かいですよ」と店員さんが勧めてきて「それにお値段もお安くて、ユニクロの半額くらいになってますから」と言った。
ちょっと興味はあったので、色は黒しかないのですかね、と尋ねると「今シーズンは黒しかないみたいですね」と返答された。
身長が170ちょっとなんですけどMですかね、と聞くと「あー、たしかに難しいね。一応170までがMでそれ以上で180までがLって書いてますねー」と言われたので、ここにこの商品は9分丈ですって書いてますけど短いですか、とさらに尋ねると「うーん、たぶん袖が9分ってことじゃないかなぁ、下はそこまで短くないと思うけど、ほら短かったらおへそが見えちゃいますから」と店員は言った。
あー、たしかにそれはちょっとセクシーすぎますね、と応えて、それじゃあM買ってみますと商品を手に取ると「ありがとうございます」と店員は笑顔で応じた。

レジでお金を払うと早速トイレで着てみることにした。こういうのはすぐに試したい質なのだ。
着てみるとピチっと体に密着して少し強そうに見えた。やはり袖は短めに作られていて、裾は一枚で着るなら丁度で、中に着るには少しだけ短く感じられた。肝心の暖かさはというと、普通のTシャツとは違って体に密着している分、風が流れないからスースーしないというのが第一印象だった。
発汗するとそれに反応して熱を出すと書いてあったから、外に出て少し走ってみることにした。

Financial Times
Goldman Sachs launches into biggest cost-cutting drive since financial crisis
(ゴールドマンサックスは金融危機以来最大のコストカットに着手する)

外に出ると先ほどまでは空に少しだけ赤みが残っていたのが、もうすっかり暗くなっていた。
店から歩道に出たところで軽く走ってみようと駆けだしたら、たまたま前を自転車で走る買い物帰りのおばさんとほとんど同じスピードで、後ろを追いかけるカタチになった。

おばさんに、なんでこいつ追いかけてくるのキモって思われただろうし、周りには、このおじさんとおばさん何青春してんだって思われていた。