強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

7月28日

夏の食欲は体全体が欲する食欲で、その勢いはなかなか強烈だ。

食べても、その食べるという行為自体がエネルギーを消費し、その分また空腹を覚えるといった具合だった。
そんな時はタンパク質だビタミンだとかではなく、やっぱり炭水化物が一番でその中でも満足させてくれるのはいつも白米だった。
だからお米が切れるのは耐え難く、いつも米の残りがどれくらいあるかは気に掛けていて、そろそろお米を調達しなければいけない時がきていた。
いつも歩いて買い物に行くものだからお米を買う時はタイミングを計る必要があった。
今日は昨日までの作り置きが豊富にあるので食材を買う必要がなく、余裕をもってお米を買いに行くことができた。

お米を手に入れる前に、スーパーの魚売り場を見ていく。
あれ以来加熱用まぐろのアラがあるかをチェックするのが楽しみになっている。
今日も覗くと、それはしっかりと売られていた。
思わず手に取りそうになったのだが、その横に案内のチラシが貼ってあり、29日(土)午前と午後に2回マグロの解体ショーをやります、と書かれていた。
マグロの解体ショー。
おぉ、なんて魅力的な響き。
おいしそうなまぐろの赤身がすぐに想像できた。
これはぜひ行かなければと思った。
たぶんまぐろの刺身は買えないだろうけれど、うまくいけば漁港にうろつく猫みたいに、まぐろの新鮮なアラが手に入るかもしれないと皮算用していた。
そうじゃなくてもおいしそうなまぐろの刺身は見るだけでも楽しそうだった。

だから今日は加熱用まぐろは我慢して明日に備えることにした。

The Wall Street Journal
Trump indicted on more charges in Mar-a-Lago document probe
マール・ア・ラーゴの文書の調査にてトランプがさらなる容疑で起訴される

目的のお米を購入するためテナントに入っているお米屋に入った。
そこには何種類ものお米が売られていたがどれがいいかはよくわからないから、地元産だとお薦めされていたお米5㎏を店員に注文した。
「はーい、5㎏ですね、このままでいいですか?」と袋に入ったお米をレジに運びながらこちらに声を掛けてきた。
はい、そのままカバンに入れて帰ります、と答えると「では1,880円になります」と言われたのでポケットから10,380円を取り出した。
「じゃあおつり8,500円ですね」とお釣りを手渡しながら「お客様、甘いものって食べますか?」と聞かれたので、はい好きです、と言うと「よかったらこれ食べてください」とお餅が二つ入ったパックを袋に入れて手渡してくれた。
それはあんこでたっぷりとくるまれたおいしそうな土用餅だった。
ありがとうございます、いただきます、とお礼を言って店を出た。
お米の入ったリュックはズッシリと重く歩くたびに紐が肩に食い込んだ。
そうか、もう土用に入ってるんだっけか。
そして今度の日曜は土用の丑の日だった。
今年はこの土用餅で暑気払いとしよう。

目の前の信号が点滅しだしたので、手を後ろに回しリュックを軽く持ち上げながら小走りで横断歩道を渡った。