強訳 -強引な翻訳-

英字新聞の見出しを一つ翻訳する日記

8月26日

足が少し浮腫んでいてランニングシューズの紐を緩めないと足が入れにくかった。

なんとか靴を履いて外に出ると、毎週言っているけど天気は良かった。
白い雲がたくさん出ているのに青空もきれいで太陽が照り付けていた。
こういう天気でも晴れと言いたくなる。
晴れか曇りの差って雲の色なのかもしれない。

今日はいいランニング日和りだと思えたけど他に走っている人はいなかった。
走っている道沿いに家を建てるための基礎工事を終えたコンクリートの上で寝ている人がいた。
あぁ、今日は日向ぼっこ日和りなのか。

途中これも毎度のことで雨がほんのりと降ってきた。
いつも降るけどこれは何なのだろうな。
空を見上げると雲はたくさんあったが、どれも白い雲ばかりで雨なんて降らしてないけど、みたいな顔をしてしらばっくれていた。
太陽は相変わらず照り付けていて、これは狐の嫁入りだなとわかった。

ランニングを終え靴を脱ぐと浮腫みはすっかり解消していた。

The Japan Times
Tritium level near Fukushima plant well below Tepco standards
福島原発付近のトリチウムの濃度は東電の基準の大きく下になる

昼食後、土を捏ねてコップや花器を作ったが体が疲れていて2つだけ作ってやめた。

少し休憩した後、今日はカレーを作ろうと鶏肉とトマトを買いに行った。

S&Bのホームページに載ってあるカレー粉を使ったレシピのカレーが好きでたまに作っている。
後味がすっきりとしたカレーで手順もそこまで難しくないのに本格的な味がする。
油でにんにくと生姜をみじん切りにしたものと鷹の爪をじっくり炒めて香りと辛みを引き出す。
鶏肉を焼き、そこに玉ねぎをこの前トマトソースを作ったときに炒めたモノを少し残しておいたのでそれを入れた。
さらに梅酒の梅もみじん切りにして混ぜた。
トマトを角切りにして入れ、カレー粉と塩で味付けをする。
最後に水を少し入れて煮込む。
カレーは1時間ほどで出来上がった。
一口食べるとカレー粉と鷹の爪の辛みがしっかり効いていた。
次に玉ねぎの甘みとトマトの酸味が来てシンプルなのに奥深い味がする。
それが後を引かずにスッと消えていく気持ちのいいカレーだった。

よく考えたらこれがこの夏最初のカレーだった。

 

8月25日

バイクに乗っている時に感じる風はもうすっかり秋のそれだった。

信号待ちをしているとブーンという音が聞こえてきて、周りをキョロキョロ見るとコンバインが遠くの方に見えた。
思わず、早いなぁと呟いた。
周りをカラスが取り囲むように数匹ずつ間隔を開けて稲刈りの様子をじっと見つめていた。
いったい何を監視しているのだろう。

小学校の時の校長がカラスをとても敬愛していて、ことあるごとにカラスは賢いんだと言っていた。
その校長が当時の卒業式で100人近くいた卒業生一人一人にカラスを使った言葉を贈っていた。
たしか「カラスに学べ」とか「カラス越しに見る」とか「カラスミは口に旨し」とかそんな内容だったような気がする。
そのイメージからか今日のカラスも稲刈りをした後のお米をどうやってせしめようか企んでいるように見えた。

信号が青に変わりバイクを走らせると後ろの方から、カァーとカラスが一鳴きするのが聞こえた。

The Japan Times
Japan begins controversial of treated Fukushima water
日本は物議をかもす福島の処理水の放出を開始する

気分によってちょくちょく道を変えている。
大体の行く方向を見て、まっすぐまっすぐ左まっすぐと行くときもあれば、左右まっすぐまっすぐまっすぐと行く日もある。
今日はまっすぐまっすぐ左右まっすぐと進んだ。
すると初めての道に出てそこで信号のない回るタイプの交差点に出くわした。
おっ、と思わず構えた。
この手のタイプの交差点を見るのはここで2か所目だった。
回る交差点ってヨーロッパのイメージがあり通るのに少しワクワクした。
横から車が来たらどうしようか、と恐る恐る走ったがたまたま車は来なかった。
帰りにもう一度通ってみたけれど、この時も他の車は来なかった。

ホッとした部分もあるし残念な気持ちもあった。
今日の回る交差点も昔通ったところもそうだったが、今まで見た回る交差点は新興住宅地にあった。
交通量が少なくあまり年寄りがいなさそうなところに設定しているのだろうか。
しかし今日のところは近くにスーパーや薬局、コインランドリーなどが同じ敷地に合わさった新しそうなショッピングセンターみたいなものが出来ていて、土日はひょっとしたら交通量が多く、クルクルと多くの車が行き交っているのではないかと想像できた。
またいつかの土日に一度来てみようか。
ちょっと遠いけれど歩いてきてじっくり見てもいいかもしれない。

運転に自信がないわけじゃないけれど、近くのスーパーでバゲットを買いそのバゲットがはみ出たカバンを持って、回る交差点を渡るのもいい感じじゃないかと思えたのだ。

8月24日

早朝にやたらと激しい雨が降っている朧げな感覚があったが、起きてみるとやはりアスファルトが濡れていて風が涼しかった。

バジルもしっとりと濡れていて水やりの必要はなかった。
夏の間にたくさん食べたはずなのだがいつの間にかまた葉っぱがもりもりと出てきていた。
自分のどういった思考がそうさせるのか、バジルの一番上の葉っぱだけはどうも切れずに、どれも残してしまっていてヤシの木みたいに上だけが残っている状態だった。
それが今、下の方に葉っぱが茂りだしてきていた。
バジルももう少し涼しくなると散ってしまうんだろうなぁ。

そうか、こういうのを写真に撮っておけばいいのか。
やっぱり自分には写真を撮る習慣が無くてブログに載せる写真が無くなっていた。
そもそもブログにどんな写真を載せていいのかもよくわからず、2日前くらいから写真を載せられずにいた。
文章に直接関係なくても載せていいものなのだろうか。
ダメってことはないだろうけど、せっかくだったら関連した写真の方がやっぱりいいよなぁ。
そうなるとやはりマメに写真を撮らないといけないということになる。
そういうマメさがあればこのブログももう少し読まれたりするのかもしれないな。

The New York Times
Prigozhin listed as passenger on plane that crashed, killing all 10 aboard
10人全ての乗客が死亡した墜落した飛行機の乗客としてプリゴジンが記載されている

涼しい日だったけれど氷を砕いてアイス珈琲を淹れた。
ひょっとしたら今年最後かもしれないなぁと思いながら淹れた。
豆がちょうど切れかかっていて残りが少ししか無かった。
じっくり淹れて一杯分を何とか絞り出した。

今年最後かもしれないアイス珈琲の味はかなり薄味だった。

 

8月23日

久しぶりに長時間寝た。

夏の疲れが知らず知らずのうちに溜まっていたのだろうか。
結局11時間ほど寝ていた。
無駄といえば無駄なのだけれど、寝ていてとても気持ちがよかった。
今や人生でそんなに気持ちのいい時なんてなかなかないから、そういう意味ではかけがえのない時間を過ごしたといえなくもない。
気温がだいぶ落ち着いてきているから安らかに寝られたのかもしれない。
このまま秋、冬となったら半日以上寝てしまうんじゃないだろうか。

昨日のどんぶりを見た後からずっとどんぶりが食べたくて、冷凍庫に凍らせてある豚肉を冷蔵庫に入れ替え、ちゃっかりとこまカツ丼の準備をしておいた。
味噌汁のための豆腐だけ買いに行くと、途中のお米屋で新米入荷しました、という手書きの張り紙がしてあった。
そうか、もうそんな季節か。
ちらっと覗いてみるとお得と書かれた値打ちなお米が売られていた。
家のお米もそろそろなくなるなぁ、と思いお値打ち米を買った。

The Japan Times
Japan to bar sex offenders from work in day nurseries and schools
日本は性犯罪者の保育所や学校での労働を禁止する

さっそく今日買ったお米を炊こうと袋を切って三合のお米を取り出した。
何気なく袋を見ると産年の欄のところに4年産と書かれていた。
精米時期は23.8.中旬と書かれていた。
こちらは西暦だから精米したてのヤツみたいだった。
そっか、新米が出たからこちらはお買い得になっていたのだな。
お米の違いの分かるタイプじゃないからまぁこれもありだな。

鍋でお米を炊き、豚小間を固めてパン粉を着けて揚げた。
調味料を入れた出汁にたまねぎとこまカツを入れ、そこに卵を掛けて軽く蒸し煮にする。
相変わらず美味しそうな照りじゃないか。

炊き立てのご飯にトロッと乗せて一気に掻き込んだ。

あぁ、これだ。
新米では出せないどんぶりにピッタリの硬さのご飯だった。

8月22日

駅からの帰り道にあるスーパーが臨時休業だった。

よく考えたら普段開いてるかどうかなんて気にしたことがなく、定休日なしでやっていてくれていたことに今頃気が付いた。

今日は違うお店に行ってみるかと駅まで戻り反対側にあるスーパーを覗いてみることにした。
行ってみると元々はやっているお店なのか定休日のスーパーから流れてきたのかはわからないけれど、人がけっこう来ていて賑わっていた。

夕食に何を作ろうか全然考えておらずブラブラ見ているとそこそこな大きさの頭から尻尾までの丸々とした鰯が安くなっていた。
お、これいいんじゃないか、と思いながらどう調理したらいいのか考えていた。
丸々一尾だとシンプルに焼くか、煮付けるのか、揚げて甘酢あんかけとかもいけるのか。
そう思いながらにんじんなどの他の材料を見て魚売り場に戻ってくると、その頃には鰯は全て売り切れていた。
鰯の切り身の方はまだあったのだけれど、丸々一尾のやつを見た後だと手は伸びなかった。
どうしようかまた一から考えながら、おっと、豆腐を買っておこう、と豆腐売り場に行くと手頃な豆腐がこれもまた売り切れていた。
このお店のお客はかなり積極的だった。
だめだ完全に出遅れた、完敗だ。
もう今日は家にあるものでいいや、と諦めて籠を返してお店を出た。

The New York Times
Bail for Trump set at $200,000 in Georgia election interference case
ジョージアの選挙妨害事件のトランプの保釈金は20万ドルに決定

駅を通り過ぎ歩いていると前から来た女性が数mまで近づいた時に急にバッと体を大きく動かし身構えたのでこちらもなんだと小さく構えたら、どうやら虫がその女性に集っていたみたいでお互いに苦笑いをしながらすれ違った。

定休日だったスーパーの横を通り掛かると車が数台、駐車場の前でウインカーを出したがそのまま入れずに通り過ぎて行った。

スーパーの近くに牛丼屋があり、そこから出てきたスーツ姿の男性二人組がそれぞれに牛丼が入っていると思われる袋を持っていた。

おいしそうな牛丼と同じものを持ち帰るその仲の良さが少しうらやましく思えた。

8月21日

久しぶりにEric DolphyのCDを買った。

Woody Showも参加している演奏で前から欲しかったやつだった。
ドルフィーのサックスがずっと好きでウディ・ショウのトランペットもまた好きだった。
だけど今日買ったCDを聴いていてみると意外にBobby Hutchersonのヴィブラフォンにぐっと掴まれた。
以前別のドルフィー作品で聴いた時も良かったのだけれど、なんか今日のは自分のどことなく気怠い気持ちにとても合っていた。

ドルフィーやウディ・ショウのパリパリカリコリとした音のその間隙に聴こえてくるヴィブラフォンの音の雰囲気が気持ちよく浸み込んだ。

The Wall Street Japan
China's 40-year boom has ended. What comes next?
40年続いた中国の好景気は終わった。次は何が来るのか?

ドルフィーの音楽を聴きながら里芋を煮っころがした。
昨日袋入りのワケありと書かれた里芋を買っておいた。
たしかにワケなんてみんな多かれ少なかれあるな。
話したかったら話せばいいけれど今日の里芋は比較的無口だった。

里芋をザッザッと洗い皮を剥く。
前から里芋の皮を剥くのってこんな気持ちだったかなと思うくらい里芋の皮を剥くのに熱中した。
里芋の皮を剥く行為になぜか和食の料理人のイメージがあって、剥いていると自分も和食やっているなという気にさせてくれた。
合間にドルフィーのフルートとベースのデュオのしっとりとした演奏が流れてクツクツと煮る里芋に浸み込んでいく。
やっぱりドルフィーもさすがだなぁ。

ある程度煮っころがせたところで火を止めた。

ご飯と一緒に齧った里芋はガジッとしていてまだ若干芯が残っていた。

 

 

8月20日

朝起きてみると意外にもそこまでひどい筋肉痛にはなっていなかった。

毎週走ったり逆立ちしている効果なのだろうか。
やっぱり地道に続けることは意味があるなと思わせてくれた。
英語の勉強やブログの更新の方は全然成果が出ていないけれど。

筋肉痛はお尻の筋肉あたりだけ少し痛んでいた。
人間の老化は股間まわりからというがお尻も比較的そうなりやすい部分みたいだ。
お尻なんて普段意識して動かすなんてことがないからこれからは山登りの頻度でも増やしてみようか。

体がしっかり動くので朝から洗濯、部屋の掃除、トイレ掃除と鼻歌交じりでこなすことができた。
そして土いじりをしてお茶碗とお椀を作った。
へぇ、順調じゃん。

ひょっとして比叡山って登るだけでも何かしら修行になっているのかもしれないな。

The Japan Times
Japan firms cut teleworking despite strong demand, survey shows
日本の企業は強い需要にもかかわらずテレワークを減らしていることが調査で判明

そしてその勢いで英語の勉強もした。
昨日は今まで何をやってきたんだというくらい不甲斐なかった。
いい気になって英語のニュースなんて訳してきたけれど全然モノになっていなかった。
というよりも必要な英語は生きた英語なのかもしれない。
机の前だけでは決して得られないピチピチと跳ねてる生のままでいけるヤツだ。
昨日のことを反省して「写真を撮ろうか?」を英語でバッチリ言えるように調べた。
ついでに「綺麗な空だね」や「速そうな靴だ」も英語でなんて言うのか気になって調べた。
こういうのに限って急に使う時が来るものなのだ。

「写真を撮ろうか?」はWould you like me to take your picture?で「綺麗な空だね」はWhat a beautiful sky!、「速そうな靴だ」はThose shoes look fastと言えばいいらしい。
いわれてみればそうだったかもなぁと思える。

今日は体の調子もいいしこのまま外に出かけて記念写真を撮りたがっている外国人を探しに行ってみるか。
ついでにカメラも持っていこう。
Would you like me to take your picture?と何度も小さく繰り返しながら靴を履いた。
玄関を開けると外は昨日よりも晴れ渡っていた。
思わず、おぉ、いい天気と声に出した。

部屋から一歩出ただけですっかり英語を忘れていた。